カメラマン×ダンサー夫婦の自宅建築録①住む場所を決める。

実はわたくし、息子が生まれてからしばらくして密かに自宅建築計画を進めておりました。
そしてつい先日、やっと土地の契約書にハンコを押印!
ここに辿り着くまで2年くらいかかったっっ!

img_3960
今、仕事場は山手線のど真ん中の飯田橋、自宅は国立。奥さんも自営業で国立駅前にベリーダンススタジオを運営していて、言って見れば夫婦で各々自営業をやっている。

今の自宅は2人で済むならちょうどいいくらいの大きさだが、子持ちで3人で済むにはちょいと手狭なサイズ。そんなわけでいつかは子どものためにも、もう少し大きな家に引っ越さなければならない。

賃貸にするか買うか。

こういう事って実はすごく真面目に考えたことがあんまりなくて、四十前後の最近になってやっとどうするべきかいろんな意味での損得を含めて考えるようになった。思えば30中盤くらいまで、仕事に遊びにただただ、無我夢中で突っ走って来たように思う。

でも、この時点での悩みは大したことではない。特に転勤があるような仕事でもないし、今の家の家賃も国立とはいえ、小さな庭付きの平屋であることもあってかそこそこする。新たに借りるとなるともっと高くなるだろうし、買った場合のローン返済シュミレーションをしてみても、今よりむしろ安くなることが判明。もちろん計画した予算内で建てばの話だが…。

僕も奥さんも一緒に各地を旅して見て来たこともあって、家に対するビジョンがそれなりにあったんで、それを実現するなら建てるべし、ということになった。

img_4332

2人とも田舎育ちで割と自然の中でのびのび育った方なんで、できるだけ似たような環境で息子を育てたいという共通項がまずあり、僕らも休みの日には日当りの良い庭かデッキでのんびりできるくらいの環境は欲しいよなぁ〜、という漠然としたイメージがあった。それでかつ将来の子供部屋付きの家、と簡単に考えていたが、都内でそれを実現するのはそれほど簡単じゃあない。

とにかく都内の土地は高いのだ。中野、吉祥寺はもとより、三鷹や国立でも結構な値段だ。岡村靖幸の歌にある通り「東京じゃ、家なんて建てれない、バカ高い」である。そんな場所では、つくれても、庭はほとんどなしの日当りの悪い狭小住宅くらいだろう。それなら建売りか中古住宅のがよかろうという話になる。ちなみに予算は、中間管理職の社会人に毛が生えたくらいで25年ローンを組める家と考えてもらえばいいいと思う。
それでも実は、JRを外して京王線が少し安くなるので、そこで悪くない場所を見つけ、一時は決めかけたのだが、結局今の選択肢に辿り着いた。

それは相模湖畔の藤野という場所。

img_20161208_135603_2

img_3917確かに京王線も便利で悪くないが、基本郊外の住宅地、という環境であり、特別な何かがそこにあるわけではなかった。もちろん都心よりは穏やかだが、自分が生まれた場所である平塚で過ごした時のような丹沢の美しい清流や海遊びができるような環境が近くにあるわけではない。とりわけ私も妻もそういった美しい小川や山に囲まれて育った景色の印象が強烈に残っており、息子にもそれを体感させたいし、自分たちにとっても便利でステキな郊外に住むよりその方がよっぽど高い優先順位になっていた。

ふとした時に妻があきる野の山奥に安い中古住宅を見つけ、そのまるで「日本昔話」を地で行くような里山の美しさと動植物の営みについ引き込まれて、やっぱりこういう所だろ〜! ということになった。
でも、実際問題あきる野に住んでも近場で知った人はほとんどいないだろうし、場所も遠くて誰も来ないんじゃないか? 自分たちのような変わり者が遊べるようなコミュニティもないんじゃないかとちょっと二の足を踏んでいた。

そこではたと思いついたのが、藤野である。藤野は今は相模原市に合併しているが、藤野市だった頃から町おこしの一貫としてアートを位置づけており、たくさんの作家さんやアーティストが移り住んでいる場所。駅の売店でも藤野在住の作家さんの作品が売っていたり、町のそこかしこにアート作品があって、僕ら夫婦のようなタイプがむしろ溶け込みやすい環境なのである。しかも、未だ藤野地区はアート振興を押し進めているので、何らかのかたちで仕事に繋がる可能性も充分にあるだろう。すでにいくつかの事柄を模索しているし、実は妻のダンスの生徒で藤野からわざわざ通ってくれている人もいるくらいだ。

さらには、交通費や通勤時間の点。
実は、自分の実家である茨城県つくば市、妻の実家である埼玉県の比企郡にも土地があり、そこで建てることも考えたが、つくばエクスプレスは定期で買ってもびっくりするくらい高く、東武東上線でも藤野に行くよりは高く、通勤時間も遅くなる。藤野は朝の通勤時、高尾から始発の特快に座って乗れるのでむしろ楽になると思われる。クルマで中央道を使っても、関越道や常磐道より少し安くなるのだ。

img_3934そして何よりも決め手となったのは、その美しい里山に相模湖、そしてちょっと山に入れば丹沢山系に繋がる清流が流れており、春夏は間違いなく清流遊びを満喫できることである。
近くにいくつかの温泉もあり、風呂好きな我らにはたまらない環境なのだ。

そんなわけで、パワポやエクセルで比較検討計画書まで書きつつ、いくつかの考察の果てに自宅の建築場所は藤野となった。その後、土地探しや資金繰りでもかな〜りのすったもんだありましたが、それはまた後日…。

とにかく当ブログで自宅建築までのあれやこれやをこれから完成までに書き連ねてみようと思います。

次回は建てる家の施工者選びについて書きますよ。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中